緋色
2009年 06月 05日
染料は茜の根を煮出して取ります
茜から赤い色『緋色』(ひいろ)が染まるということで、その色を頭の中に想像しどきどきしながらの作業。
6回もの煮染めを繰り返し・・・
このような色に。。
想像していた赤とまるで違い、ちょっとがっかり・・・でもこの色も茜には間違いないし
と、自分に納得させていた
コーヒーオベーションというバラに『緋色』を見ていた私はやっぱりその色に会いたくて
2日後、もう一度染め重ねてみよう、と思い
再び煮染めを繰り返す・・・繰り返す・・・しばらく繰り返していくと、あるところで赤が見えてくるようになった
この赤は何度も重ねてできる赤
平安時代『緋色』は位の高い人の装束に使われたらしい
この手間を考えると、納得してしまう
昔の人は『色』が貴重なもので、安易に扱えなかったといいます
今は色鮮やかな時代で豊かだと思うけれど、『色』がこうして作られてきたことを忘れないように
grisは作品を通して伝えて行けたらいいなと思うのです。
by gris-noriko
| 2009-06-05 23:15